働け!がん患者!(ゆっくり療養したいけど...)

収入保証も医療保証も年金も無い人が癌になってしまったら...。肺腺がんステージ4サバイバーのテキトーすかたんエッセイブログです。古い順に1)から読んで頂ければ、とても幸いです。

24) 沖縄ネックレス

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2017年10月1日
入院開始が9月1日なので、今日から2カ月目に突入。
さすがに飽きた感は否めない。でも、本もあるし、ウォークマンもあるし、ラジオもあるし、ドラクエもまだ終わってないし、青い空と白い雲と緑の木々が見える眺めのいい窓もあるので退屈はしていない。なんといっても大嫌いな仕事から離れている事でストレス減少。でも収入が無いのでストレス増大。だからプラスマイナスゼロ? しかし、ステージ4のがん治療入院中とは思えない能天気なスカタンジジイだな。

先日、「沖縄のネックレスを失くした!」と、妻が騒いでいた。どうやらこの病院の敷地内のどこかで落としてしまったらしい。そのネックレスは数年前に沖縄の空港で買ったもの。願い事により石の色が違うもの(石ではなくガラスかな?)。妻はその石の意味を忘れてしまったようだがオラは覚えている。それは「無病」と「健康」だ。妻は病気がちで何度か大病も患い、何度も手術をしているので、もう病気はこりごり、と、その色の石を選んだのでした。

そういえば最近、妻は元気だ。とっても元気、というわけではないけれど、歩いているし、寝ているし、食べているし、テレビも見ている。当たり前じゃないか、と言われそうだけれど、普通に歩いて、普通に寝て、普通に食べて、普通にテレビが見られる。普通に普通の生活ができるのはとてもありがたい事なのよ。以前も書いたけれど、普通って最高なのよ。

で、その石を紛失したという事は、もう、その石は必要無くなったという事なんじゃないかな。願かけしたプロミスリングやミサンガが切れた時と同じなんじゃないかな。そう考えた方がいいんじゃないかな。と妻に話した。妻も納得。ネックレスよ、無くなってくれてありがとね!

因みに、そのネックレスを買った時、一緒に買ったオラのキーホルダーの石の意味は「金運」。今だにしっかりオラの鞄にぶら下がっています。
オラも「無病」「健康」の方が良かったかなぁ....。

(続く)

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