働け!がん患者!(ゆっくり療養したいけど...)

収入保証も医療保証も年金も無い人が癌になってしまったら...。肺腺がんステージ4サバイバーのテキトーすかたんエッセイブログです。古い順に1)から読んで頂ければ、とても幸いです。

40) アナタの街の宣伝本部長?行田に出没!

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2018年8月
以前は、あちこち行きたがりのオラでした。「○○の蕎麦は旨い!」「□□の花が満開!」「富士山初冠雪!紅葉も色づく!」などとテレビや新聞が報じると、単純バカのオラはすっかりその気にさせられて、「食べてみたい」「行ってみたい」と思い、行動していたものでした。死語だけど「ミーハー」なオラが存在していました。

しかし、最近はすっかり出不精になってしまった。常に病気の事が頭にあるし、実際に疲れやすいし、あれこれなんだかんだモヤモヤしているので、本心は「すべてスッキリさせてからどこかに行きたい」のですが、それは叶わぬ事なんですよねぇ...。故に「モヤモヤのまま行動する」しかないんですな。今の状況に慣れるしかないんですな。でもまだ慣れてない。


たまたまテレビで見た「埼玉県行田市田んぼアート」。妻が「行ってみる?」と言った。おそらく、出不精になってしまったオラの事を「少しは外に出した方が良いのではないか」という気づかいだと思います。出不精の背中を押してくれたわけだす。

最近、行田市は「のぼうの城」や「陸王」で、ちょっと有名になった。その他、B級グルメの「フライ」や「ゼリーフライ」も、よくテレビで見かける。実際にお城もあるし、古代の蓮(はす)が、この21世紀でも見る事ができる公園もあるし、その公園には立派なタワーがそびえ立っている。また、前方後円墳等の古墳も多数残っているし、草鞋(わらじ)の生産...、あれ?なんでオラぁ行田の宣伝マンになってんだ?話を元に戻しますよ。

今年の田んぼアートのお題は「ナスカの地上絵」だそうです。オラぁなんつーか、この遊び心が好きですな。で、先程も書きましたが、その田んぼアートを見下ろすタワーが凄い。市であんな物を作っちゃうんですなぁ。オラぁ、税金の無駄遣いについて、結構やかましい方かもしれないけど、これは、なんか、許せちゃうっつーか、笑えちゃうっつーか、なんたって独自性がスゴい。

東京タワーや横浜マリンタワー。殆どのタワーは、登ると、周りにいろいろなものが見えるけど、このタワーから見下ろす周りの風景は殆ど田んぼだけ。でも、なんか、いい。何が?って聞かれると困るんだけど、いいと思います、個人的には。


「そういえば、姪っ子さんから貰った癌封じの御守りの神社も行田だったよね。それから、スターダストレビュー根本要さんの実家の歯医者さんも近くにあるらしいよ。」と、妻が言う。このお方、なんだかやたらと行田に詳しいのね。

で、スタレビ根本要氏の兄が継いでいるという根本歯科医院を見た。見たからなんだっつー事は特に無いのですが、「見たいか見たくないか」二者択一だったら、やっぱ「見たい」でしょ。だから見たのだ。これでイイのだ。
因みに根本氏は、地元埼玉県に「歯をみがこう!」という曲を提供している。幼稚園・小中学生向けの歯磨き勧奨ソングだ。だからどうした、と言われると困るのですが、「磨いた方がいいか磨かない方がいいか」と言われたら、やっぱ「磨いた方がいい」でしょ。だから、これでイイのだ。

そして、根本歯科医院のそばに行田八幡神社がある。ここは癌封じの神社として有名らしい。
「しょーもない叔父のために、わざわざ姪がここまで来てくれたんだなぁ...」と、思いながら、手を合わせる。投げ込む賽銭のわりに願い事が多過ぎるので、暫くの間、神様の口は開きっぱなしだったかもしんない。

妻よ、今日はありがとうございました。おかげで充実した一日になりました。
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(続く)