働け!がん患者!(ゆっくり療養したいけど...)

収入保証も医療保証も年金も無い人が癌になってしまったら...。肺腺がんステージ4サバイバーのテキトーすかたんエッセイブログです。古い順に1)から読んで頂ければ、とても幸いです。

31) ビール抜きの年末年始なんて...

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12月27日
抗がん剤治療5回目。今回からカルボプラチンは無し(全4回で終了)。アリムタ、アバスチンのみ。後は継続治療しつつ経過観察。
血液検査の結果は、白血球や血小板が低かったり単球が高かったりするけれど、まあまあ、かなり大目に見て許容範囲。しかし、肝臓だけは相変わらず異常なほど数値が高い(例 ガンマGT 正常値13~64のところ269)。

主治医はオラに「お酒は飲んでませんよねぇ?」と問う。「飲んでないわよ!こんな数値じゃ恐くて飲めるわけないじゃない!」と、心の中で叫んだ。「抗がん剤の副作用が肝臓に来ることはあまりないのですが....」との事ですが、オラの場合は来ちゃってるみたいです。本当に飲んでないかんね。

でも、実は密かに、「肝臓値が落ち着いたらビールを飲んでみちゃおうかな」なんて思っているのでした。しかしなかなか下がらない。今回からカルボプラチンが無くなったので多少の変化があるかも....。
でもまぁ、以前に比べたら、吐き気のせいと気持ち的にも「飲みたい」という欲望はかなり減少してはいるんだけれど、やはり、飲んだ時の「あの開放感」と「一緒に飲む人との連帯感」をまた味わってみたい、と思うのでした。


がん患者がビールを飲んでいいのか?って思う方もいる事でしょう。治療している部位にもよるけれど、たまに適量飲むくらい、いいと思いますよ。そりゃあ毎日しこたま飲んじゃあダメダメだけどね。

以前、看護師とQOL(生活の質)の話をしている時、「まぁ、大きな声では言えませんが、ビール1缶位なら...」と言っていた。おそらく看護師は350ml缶の事を言ったのだろうが、オラぁ500ml缶だと勝手に「缶」違いしている。ん?まさかアルミ缶のミニ樽生3リットルの事じゃないよね....。

「きっちり治療をすれば病気が治る」ならば我慢のし甲斐もあるけれど、オラの場合、きっちり治療をしたとしても完治する可能性は限りなく低い。だから、「病気」と「生活の質」のバランス、両天秤、QOLなのです。でも、とりあえず、「肝臓値が落ち着くまではやめておこう」と、心に決めた次第でございます。


しかしもう2017年も終わりだなぁ。今年の夏以降は、あたふたしている間に超高速で時間が去って行ってしまった。オラぁこれからどうすればいいのか、いまだに目的地は定まらぬまま。


今までの年末年始は「仕事の事もすっかりさっぱり忘れ、昼間から酒を飲んでいても許される」という、とても素晴らしい、超大好きな、極楽の期間だったんだけれど、今のオラは仕事も無いし酒も飲めない。どうやって正月を過ごせっつーのよ?
(続く)

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