42) あの ゆるやかな日々
2018年9月
高校生時代からの友人（桐箪笥伝統工芸士）の製作した桐製小物をネット販売してみようかね、という事になり、今年4月位からぼちぼち始めたホームページ作成やEコマースの立ち上げも、やっとなんとか形になってきた。ついでにブログやツイッターやインスタグラムも始め、フォローしたりされたり、わけもわからず手探り状態でやっているのでございます。
そのSNSで、こんな事がありました。
オラは「オラ自身も入会しているがん患者会の代表のツイッター」を一方的にフォローした。もちろんオラは代表の事を知っている。しかし、代表はこちらが誰だか知らない。代表は、フォローされた初見ツイッター主のツイートを見てくれた上に、このブログまでも読んでくれたようだ。このブログは「貧乏人ががんになっちゃった、さぁ、どうしよう!?」がメインテーマ。この、しょーもない内容のすかたんブログを読んで、代表は、わざわざ、直接メールをくれたのだ。通常はせいぜいフォロー返しで終わりでしょ？メールには「貴方は障害年金の申請ができるので、手続きする事をお薦めします。」と書いてあった。オラとは知らずにメールをくれたわけですよ。まさかこんな展開になるとは思っていなかったので、「あのブログ、実はオラです。惑わせちゃってごめんなさい。」と、あわてて返信したのでございました。
見ず知らずの、どんな奴かもわからないネット上の人物に、いきなり親切アドバイスメールを送ってくれたわけですよ。この代表は、本当に親切で、とことんお節介で、つくづくいい人なんだなぁ、と、改めて感じた事件でした。
本当はね、誰にも正体を明かさず、コソコソと匿名で書こうと思っていたブログとツイッターなんだけど、バレちゃあしょーがねぇや^^;。
話は元に戻りますよ。
伝統工芸士は高校時代からの友人。同じく高校時代からの友人K君が登場します。ある日、そのK君から電話があった。「チュ～リップ（花ではなくバンドの方）のチケットが1枚余っているんだけど行かないか？お金はいらないぜ。」との事。もちろん「行く行く！」と、二つ返事の二つ返事。
チュ～リップを聴き始めたのは中学生の頃。当時、オラの仲間達は「シンガーソングライター」に憧れ、みんなそれぞれテキトーにいい加減に詞を書いたり曲を作ったりして遊んだものでした。
ある日、友人S君（K君とはまた別人）は、自分が書いた詩をオラに見せ、題名を考えて欲しい、と言った。オラは快く引き受け、授業中にあれこれ考えた。そして放課後、「心の旅」と命名した。それから1年もしないある日「チュ～リップ 新曲 心の旅」と、新聞に広告が載っていたのだ！オラぁびっくらこいて、その新聞を切り抜いて学校に持って行き、S君に見せた。「S！チュ～リップの新曲、心の旅だってよ！」と興奮しつつ言ったのだが、彼は以前の事などすっかり忘れてしまったようで、「ふ～ん」で終わってしまった。しかし、オラにとっては大事件だ。なんたって、財津和夫の音楽センスとオラの音楽センスがイコールで結ばれたのだから,...違うか...？
話は現代に戻りますよ。
チュ～リップのライブは涙が出ちゃうほど感動し、感謝してしまうほど素晴らしいものでした。そして、ライブ同様、K君本人にも感謝してしまう1日となりました。
K君は、当日の行き帰りの電車の中、空席があるとすっ飛んで行ってオラのために席を確保してくれたり、「大丈夫か？疲れないか？」と、とても気を使ってくれたのでした。友よ、本当に本当にありがとね。
チュ～リップ、S君との付き合いは47年。K君とは44年の付き合いになる。いずれにしても、考えれば考える程、ずいぶん時が経ったもんだ。チュ～リップメンバーの安部俊幸氏は3年前の7月7日に亡くなってしまった。人の一生なんて、とても短く感じるけれど、振り返ってじっくりと思い出してみると、その道のりは決して短くはない。とても沢山の、いろ～んな事がありました。そして、恥の多い生涯を送ってきました。でも、やっぱり、もっと生きてみたいという欲望がある。生きていくには音楽も友達も必要不可欠。みんな今までありがとね、そんで、これからもよろしくね。
今回、財津和夫氏はがん治療をして復活し、ステージに立った。オラぁ只今がん治療中だ。同じがん仲間という事になる。やっぱりオラと財津和夫は何かが似ている...違うか...？
（続く）
P.S.
花のチューリップとバンドのチュ～リップは、いつもゴチャゴチャになって区別し難いので、オラは「チューリップ」と「チュ～リップ」というように書き分けています。チュ～リップマニアの皆様、如何でしょうか？これからは「ー」と「～」で、使い分けしませんか？
