働け!がん患者!(ゆっくり療養したいけど...)

収入保証も医療保証も年金も無い人が癌になってしまったら...。肺腺がんステージ4サバイバーのテキトーすかたんエッセイブログです。古い順に1)から読んで頂ければ、とても幸いです。

41) 59歳就職活動!?

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2018年8月
抗がん剤オプジーボになってから、約4ヵ月経った。少々の食欲不振の他は特に目立った副作用は無い。肝臓値も良好。故に、週に2日、1日500mlのビール、いや正確には発泡酒を飲んでいます。このままずっとオプジーボが効いていてくれたらなぁ、と思うのであります。

しかし、ほんの少しではあるけれど、がんは大きくなっているようだ。主治医によると、「免疫チェックポイント阻害剤投与時に見られる偽造悪という状態かもしれないし、実際に大きくなっているのかもしれない。もう少し様子を見てみましょう。」との事でした。

偽造悪とは、がんの中に免疫チェックポイント阻害剤が入り込み、一時的にがんが大きくなる事。そして、それは効き始めのしるし。偽造悪か、或いは実際に大きくなっているのか、その判断はとても難しいそうです。
偽造悪であってちょうだい!偽造悪である事を心の底から願う!そんな59歳の夏っ!

さて、それはさておき、体調自体は良好なので、パートで働けるな、と思い、「スーパーのレジのセルフ袋詰め作業台の所に置いてあるフリーペーパーのアルバイト雑誌」を持ち帰り、検討したところ、郵便物の集荷というパートがあった。これならできるかも、と思い。面接に行ってみる事にした。
郵便物の配達は何度もの再配達で大変そうだけど、定時刻にポストや郵便局をまわって郵便物を集荷するだけならできそうな気がする。しかし、抗がん剤投与日の前後は休まなければならないので、がん患者である事も抗がん剤治療中である事も話さなければならない。そうしておかないと、後々面倒な事になるだろうから。

そして面接の日。久々のネクタイ姿、暑い。やはり真夏はアロハに限るべ。そして久々の電車。電車の中は寒い。弱冷車両を探す。昔は弱冷車両なんて避けていたもんだけど、最近は「もっと弱冷」がいいな、と思うのであります。

「年齢的には充分若いですね。ウチの従業員の中ではもっとも若いかもしれない。」と言われた。しかし、結局、落ちた。やはり「がん患者」というところが問題なのだと思う。それとも、オラの態度や性格、容姿や芸歴、いや職歴に問題があるのかな。ま、真相はわかりましぇん。

でもやっぱり、雇うなら、がん患者よりも健康体がいいに決まってる。わざわざがん患者を雇うリスクを負う事は無い。オラが経営者だとしても、そうするだろう。ま、しょうがねぇしょうがねぇ。

「がん専門病院の中で職業支援を行っている専門援助ナビゲーター」の居る職業安定所にも行って話をした。が、やはり何かと難しいようだ。はっきりとは言わないが無理っぽい。「でも、年末近くになると、役所関連の比較的楽な仕事の募集がありますよ。賃金は安いのですが、こういった仕事の方が良いのではないですか?」と薦められた。
ま、あれこれもうちっと探してみっか。でもやっぱ、還暦ジジイの仕事探しは難しいようだ。その上、がん患者ときた日にゃあアンタ...。

上の画像は、面接終了後、なんだかんだ考えながら一人でブラブラ散歩した公園のモノレール。この公園の桜はとても有名なのです。で、オラの桜は咲くのか?
(続く)

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