働け!がん患者!(ゆっくり療養したいけど...)

収入保証も医療保証も年金も無い人が癌になってしまったら...。肺腺がんステージ4サバイバーのテキトーすかたんエッセイブログです。古い順に1)から読んで頂ければ、とても幸いです。

19) 哀愁のすかたんオヤジ達

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2017年9月14日
抗がん剤の副作用真っ只中の時は自分の事でいっぱいいっぱいだったけれど、だんだん回復するにつれ、周りの事がまた気になってきた。

その男は、「あ~ぁ」とか「はぁ~」とか「チッ!」とか「なんだこのメシは!」とか、独り言文句がやたら多い。屁も良くこく。イビキもうるさい。一日中、その、ため息や文句を聞いていると、とても嫌な気分になる。いつも一緒に居る家族も大変だろうな。この男は周りに不快をバラ撒いている。もう、おだまりっ!

あの男は食べる音がうるさい。ピチャピチャ、ペチャペチャ、クチャクチャ、ズルズル、チューチュー、チッチッ、シーシー、ガチャガチャ。その音を聞いていると、オマエの口の中を想像してしまうのよ、もうちょっと静かにおしっ!

こんな男も居た。「可愛らしい看護師」や「愛想のいい看護師」には、とても愛想良くニッコニコしながら話すのだが、比較的、何と言うか、「そのような看護師」には、「うるせぇ!」「ちゃんとやれ!」と、とても冷たくあたる。こういう露骨な大馬鹿野郎も居るんだなぁ、と、妙な関心をしてしまった。

また別の男(70歳代)の話。この男はリハビリ中らしい。ある日、看護師(20歳代女性)が言った。「○○さーん、もうちょっとねー、自分から歩くようにしないとねー。」「じゃあ、デートする?」
聞いているだけで恥ずかしくなった。アホ!

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そいつは、誰かからの電話をいつも待っているようで、折り畳みタイプの携帯電話をず~っとパカパカしている。そのパカパカ音が病室に響いて結構うるさい。待っても待っても電話はかかってこない。故にパカパカ音はずっと続く。待ちきれずに自分から電話をかける。しかし(身内であろう)先方はあまり話したくない様子。で、すぐに切られてしまう。で、またパカパカが始まる。暫くしてまた電話をかけるが、すぐに会話は終了する。そして、寝るまでパカパカは続くのだった。
なぜ「先方はあまり話したがらない様子」だとわかるのか?それは電話(受話)の音が大きく、先方の声までしっかりとこちらに聞こえてしまうからでした。また、その内容から「先方」がどのような立場の方かも把握しているのですが、あれこれ考慮した結果、やはり「先方」という表現方法で書かせて頂きました。(とても奥様とは書けない)

殿方トイレの床はいつも濡れている。便器も濡れている。オラはトイレに入る度に備え付けのスプレー消毒液とトイレットペーパーで便器を掃除し、石鹸で手を洗ってから座りシッコをする。トイレに入る度に行うので結構面倒くさいし時間もかかるのよ。
同士よ、立ちシッコは床や便器を汚すし、自分のズボンにも結構シズクが飛んでいるぞ。自分のためにも座った方がいいんじゃないのかね。

そいからね、人がゆっくりウンコしている時、いきなりドアを開けようとして、ガチャガチャ!ガチャガチャ!ドンドンドン!ガチャガチャ!ドンドンドン!って、やめてちょうだいっ!
先ずドアロックの色を見てちょうだい!そこが赤ければ中に人が居るって事なの!だからドンドンもガチャガチャもしなくていいの!他にトイレはいくらでもあるでしょ!まったくもうっ!

もう一つ、トイレの話。トイレに入ったらね、ちゃんと鍵を閉めてちょーだい!アンタは平気かもしんないけどね、こっちがビックリドッキリすんのよ!その上、なんでこっちが謝んなきゃいけないのよ!もーやだやだ!

自分の自慢話ばかりしている男も居た。話を無理矢理自分の自慢話に持って行くテクニックは、あちこちで何度も何度も使っているんだろうなぁ。
そして、その男は何度も「僕は東京なんですがね」と言っていた。東京在住(荒川区)が自慢のようだ。周りが呆れた顔をしていても、その男はまったく気づかず、自慢話は続くのでした。はぁ....。

まったく男ってぇのは、つくづく、馬鹿。
ところで、オラは一体どのように周りに迷惑を掛けているのか?自分の事、自分じゃわかんねぇんだよなぁ....。

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(続く)

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