9) 肺腺がん治療入院開始!
2017年9月1日
主治医から治療について説明があった。骨やリンパに転移しているために手術はできないので、まず放射線治療を行い、その後、抗がん剤治療を行う。との事。
いずれもリスクは伴う。放射線治療は、骨と肺の位置が非常に近いため、骨に照射した際、肺を傷つけてしまう可能性がある。
抗がん剤治療の副作用は、人それぞれ違うが、毛が抜ける、吐き気、食欲不振、便秘、ひどい口内炎、白血球値が下がり感染しやすくなる、好中球値が下がり血が止まらなくなる、爪がボロボロになる等々、挙げたらきりがない。
どんな副作用が出てくるかは、やってみないと分からないらしい。その上、がんの場合は完治が目標ではなく、現状維持ならばOKとの事。という事は、治療は死ぬまで続くんだべか...。
今回の入院はどれくらいの日数がかかるのか先生に聞いてみたところ、とりあえず1ヵ月間位はみておいて下さい、と言う。「1ヵ月かぁ、長いぁ、10月からまたしっかり働かないとなぁ、働けるのかなぁ...。」
「どうしてがんになっちゃったんだろ。」いろいろあれこれ考えていると、「オラのこれまでの人生の曲がり角の選択ミス」までも掘り返し、後悔・反省してしまう。「少しづつちょっとズレちゃって、その少しが重なってどんどん大きくズレちゃって、結局、これまでやってきた事、間違ってたんだよなぁ...」とか、いろいろ考えてしまう。
がんになった原因もオラの人生の後悔・反省も、みんなごちゃごちゃにしていじいじくよくよ考えてしまう。
しかし、そんなふうにいじいじくよくよ考えていると、がんはその弱みを狙って攻撃してくる、という話も聞いた事がある。できるだけ前向きに、できるだけいじいじくよくよせずに生きていこうと思うのでありました。
しかしま、いずれにせよ理想だった100歳まで生きるのはちと無理そうだね。
放射線治療と抗がん剤治療、どちらが先でもいい、と主治医は言う。オラは素人考えであれこれ考え、抗がん剤治療を選択した。
(続く)