働け!がん患者!(ゆっくり療養したいけど...)

収入保証も医療保証も年金も無い人が癌になってしまったら...。肺腺がんステージ4サバイバーのテキトーすかたんエッセイブログです。古い順に1)から読んで頂ければ、とても幸いです。

17) 普通はサイコー!

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2017年9月12日
この3、4日間、吐き気・ムカつきによる食欲不振、便秘、少々の頭痛、声がれ、しゃっくり等々の不調三昧だった。それにより睡眠も不規則になり、夜中眠れずにラジオを聴いてみたり、まだ暗い中、カーテンを開けて外を見ると朝焼けがきれいなので写真を撮ってみたりして眠れない夜を過ごした。

そして、びっくりするくらい薬の量が増えた。今まで薬といえば、飲み過ぎ食べ過ぎの胃腸薬と育毛剤のリアップ(医薬品)くらいしか縁がなかったのに、ここで一気に増えた。
(因みに、医薬部外品育毛剤は25歳の時から多種多様あれこれ使用してきたけれど、効果はあったんだか無かったんだか....わがんねぇなぁ....。)

「吐き気で食べられない」ならば吐き気止めの薬を飲む。「ウンコが出ない」ならば下剤(非刺激性のもの&刺激性のもの)を飲み、時に座薬を使う。「頭痛」ならば鎮痛剤ロキソニンを飲む。「しゃっくり」が出たならばしゃっくり止めの薬を飲む。それにビタミン剤と(オラはがんが骨に転移しているので)骨を強くする薬を飲む。毎日毎日飲む薬がどんどん増えていった。
「薬の副作用を薬で抑える」って、何だかとても体に悪そうだけど、そうするしか無いんだから、しょうがねぇかぁ....。

もともと78kg位あった体重は71kgを切った。今日はだいぶ食欲が戻ってきたので、食い意地の張ったオラの事だ、またすぐに元に戻るべ。
早速、病院の売店にパンを買いに行った。ハムマヨサンドやハンバーグサンドの「中身こってり系サンドイッチ」に食指が動いた。

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各種不調が消えた今、つまり「普通」の状態。「普通」とはこんなにも気持ちの良いものなのか!楽しさや明るささえまでも感じる。ただ普通の状態に戻っただけなのに幸せを感じる。「普通ってとってもイイ!」普通にしていると普通でいられる事のありがたさを忘れてしまが、普通に感謝せねば。ありがてぇありがてぇ。

しかし、次回、また抗がん剤を打った時、再度あの副作用がくるのかぁ、と思うと、とても落ち込む。それは何度も何度も定期的にやって来るのだ。副作用が来るとわかっていながらも、その原因である抗がん剤治療をしなくてはならないのだ。これはいつまで続くんだべか、ずっと続くんだべか、死ぬまで続くんだべなぁ....。

でもまぁ、「食欲が無くなった時には梨、コーラ、そしてブリトーがあればなんとかなる」と、わかっただけでもまぁいいか。受け入れる他ないんだから。(参照:16) 副作用が来やがった... - 働け!がん患者!(ゆっくり療養したいけど...))でも、秋が過ぎ、梨の季節が終わったらどうしようかな。みかんじゃないし、リンゴでもない。やっぱり梨なんだよなぁ。ま、時間はまだある、それまでにゆっくり考えてみっかな。

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(続く)

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