働け!がん患者!(ゆっくり療養したいけど...)

収入保証も医療保証も年金も無い人が癌になってしまったら...。肺腺がんステージ4サバイバーのテキトーすかたんエッセイブログです。古い順に1)から読んで頂ければ、とても幸いです。

22) ミスチルに励まされて26年

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君るちすみ
2017年9月19日
2年前の春、Mr.Childrenの「Reflection」というアルバムが出た。その中の「足音~Be Strong」という曲の中に「どんな人にだって心折れそうな日はある「もうダメだ」って思えてきても大丈夫 もっと強くなっていける」という歌詞がある。
ミスチルには「だめだったらもう一回やってみよう」「目的地はもうすぐかも」「だめかもしんないけど進んでみよう」というような内容の応援歌が多い。「終わりなき旅」「蘇生」「ランニングハイ」「PADLE」「Any」等々。こういう歌はいいね。前向きに、元気にしてくれる。オラぁこういう歌に励まされながらずっと生きてきた。
ドリカムの超メジャー曲「何度でも何度でも~10000回だめでヘトヘトになっても10001回目は何か変わるかもしれない」も、イイ。そんな、背中を押してくれるような応援歌が大好きだった。

けれど、2年前の冬、仕事からの帰り道、クルマの中で「足音」を聴いていた時、ふと「もう頑張れねぇがもしんねぇなぁ....」と思い、急に目から小便が出てきた事がある。ずっとは頑張れない事に気づいてしまった。

若ければまだまだ頑張れるし、先の見えない未来があるかもしれないけれど、おぼろげながら先が見え始め、体力的にも限界を感じ、どうあがこうが齢には勝てない事実に気づてしまった。
ずっと頑張っているスーパーマンもたまには居るけれど、オラぁスーパーマンじゃない。スーパーマンどころかパーマンにも到底及ばない。ただのヘタレボンクラジジイマンだ。
やまない雨は無いけれど、越えられない壁はあるよ、やっぱし....。

「もう頑張れない、老い始めた自分」に気づいてしまった時、それはとても悲しく、とても淋しい。歳はとりたぐねぇなっ!

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みすちるさん
(続く)

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